これだから出版社は何もわかっちゃいねぇんだ 2

ここからはちょっと話が変わります。
(※ 長い上にたいしたネタではないので流し読みor読み飛ばし推奨)


どうも出版業界の人の考え方って不思議です。
世間で騒がれてる「出版不況」も出版業界から見ての不況であって
私などはむしろ週刊漫画雑誌が600万部売れていた状況のほうが異常で
出版バブルと呼ぶにふさわしい状況だったと思っています。


今週刊漫画雑誌が売れない理由、を私なりに考えてみました。

  • 少子化によりメインターゲットとなる子供人口が減少
  • 家庭用ゲーム機・パソコンなど他分野の娯楽が増えた
  • 子供の多忙化
  • 「ご近所さん」の存在の希薄化
  • その他

※ 絶対「萌え傾向が強まったため」なんていわねぇよ俺は。


これだけではいささか言葉不足なので細かく見ていきます。


まず少子化について。
パイが少なくなったのに競争相手が同じor増加しています。
一社当たりの発行部数が減るのは当然ですね。
とはいえ尋常でない減り方であるのは否定しません。


他の娯楽が増えたこと。
増えましたっけ?
10年前にもファミリーコンピューターとかありましたし。
スーパーファミコンも出てましたっけ?)
状況はソニー任天堂マイクロソフトがパイを奪い合っていて
若干違う気はしますが根本は「ゲーム」です。
まあゲームの単価が上がったことで週刊誌を買うお小遣いが
無くなったという話でしょうかね。
(とすれば本体&ソフト単価の安いNintendoDSが普及すれば
雑誌を購入するためのお小遣いも確保できる、なんてことはないでしょうが)


子供の多忙化。
お受験とか塾とか習い事とかチョコパフェとかイケメンとか(阿呆)。
まあ最後のほうのは置いといて。
子供が忙しくなって漫画とかに時間を割けなくなっている、という考え方。
はっきり言えば漫画読む時間ぐらいあります。
ただ昔と比べて余暇が減ったのでその余暇が
漫画を読む時間まで回らない、といった現象はおきているかも。


「ご近所さん」の存在の希薄化。
近所の子供たちとよく遊んだこと。
私の小学生時代などはよく近所の川やら竹林やらで遊んだものです。
多いときには10人20人とかそういう規模で。
これが少なくなって家で一人遊び二人遊びをすることが増えたこと。
一見すると漫画と逆の外遊び娯楽などなど。
全く関係ないようで実は大問題だと思います。

昔はジャンプ早売りなどありまして(今でもあるのかな?)。
土曜日になると酒屋さんにジャンプが並ぶんですよ。
んで午後になったら即買いに行って読んだりまわし読みしたり。
そして友人たちと語り合うわけです。それが週明け月曜日。

読んでないと話題についていけなくなっちゃう。
でも読んでいればみんなの共有の話題があって楽しい。
それがごくごく親しい数名の間でしかできないのではちょっと寂しい。
その結果、漫画雑誌があまり魅力的なものとして映っていないのでは、という考えです。
つまるところ内容云々を超越した要因。
某富樫でも掲載され続けていればこの役割は果たせるのです。


最後にその他。
漫画雑誌高いよ(そうでもないか)とか下書き(富樫)とか。
多少高くなってもそれに見合うと思えば買いますし
正直下書き云々作画云々気にしているのは大人だと思います。
この辺はあまり関係ないかな。


とまあ素人がちょっと考えてもこれだけ色々要因が出てきます。
ましてや出版の中の人はその道ではプロですから
私みたいな短絡的なことは言わないですよね?
もっとすごい意見いっぱい持ってますよね? ね?


どうも短絡的に「萌え化がいけないんだ!」とか言ってそうで怖いのですが。


あ、私は週刊漫画雑誌買わなかった人です。貧乏なので。
学生時代もジャンプサンデーマガジンは一切買ったことがありません。
(ただし床屋で読んだのと借り読みをしたのは言うまでも無い)
生まれて初めて買った小学館コミックスは「ハヤテのごとく!」です。
雑誌的には
・ボンボン→ギャグ王→(ちょっとだけ)ガンガン→買わない
で今に至ります。
ボンボンはいつの間にか買わなくなって。
ギャグ王はうめぼしの謎が終わって買わなくなって。
ガンガンはプラネットガーディアンが終わって買わなくなって。
ライトノベルMF文庫Jとか)読むようになった、という流れ。


そんなわけで
「これだから出版社は何もわかっちゃいねぇんだ 2」
改め
「買わない人間から見た週刊漫画雑誌が売れない理由」
というエントリなのでした。
(そういうオチかよ)