日本語って難しいよね

http://d.hatena.ne.jp/projecthh/20050728/1122555335

この話はもしかして「全然」が正しい使われ方をしていない、という話なのかな?
否定表現を伴わない「全然」ですがこれは正しい表現として存在します。具体的には夏目漱石の作品(どの作品だったかは失念しましたが三四郎でしたっけ)にも登場する程に正しい表現です。「全然余裕です」という言葉からは完全無欠に余裕っちゃ、という印象がにじみ出ており正しい表現と言えるでしょう。極端な表現をすれば「私の所有している財産を全然失ってしまった」といっても誤用ではない、ということに。流石にこんな表現は流行りませんけど。
一時期完全に誤用とされていた時代があったようですが最近では辞書にも載っていますしメジャーな表現となりつつあります。世間一般的に用いられさえすれば誤用でもなんでもなくなるのが言葉というもの。韓流と書いてハンリュウと読む、なんて定着しちゃえばああハングルのハンと掛けてるのか、とか妙に納得出来てしまうものですが(実際は単なる中国語です、念のため)、韓流(かんりゅう)という言葉も最初聞いたときはこれこそ日本語じゃねぇっていうか言葉としてどこかおかしいと正直私は思いましたし。
言葉にはハッキリと流行り廃りが存在するので流行語大賞といえ侮れないところがあります。辞書が延々と刷新されていくのは勿論これに対応するためでもあるのです。そういえば最近新明解国語辞典の新版が出ましたね。確か第六版でしたっけ。ますますつまらない辞書になっていくのが悲しいです。恋愛の項目と合体の項目、それからそれから火炎瓶の項目はいつまでも残して欲しいと願ってやまない私ですがどうやら無理のようです。