就活サイトにおける会員の定義をまとめてみた

利用規約を見比べて有名どころの就活サイトにおける「会員」の定義を調べてみました。

まずは超有名どころということでリクナビ。今年は12月までページタイトルから年号を取り除いているとか。そんなリクナビの会員の定義は以下のとおり。

リクナビ会員規約(一部抜粋して引用)
第1条(会員)
1.「リクナビ インターンシップ&キャリア」「リクナビ2013」「リクナビチャンネル」のすべてまたは一部を利用することを希望する、大学・大学院・短期大学・高等専門学校専修学校および各種学校(海外の大学等を含み以下、「大学等」といいます。)の学生(以下「学生」といいます。)または大学等を2003年4月〜サービス期間終了日までに卒業した既卒者(以下、「既卒者」といい、学生および既卒者を合わせて「学生等」といいます。)で、本規約に同意の上、個人情報(第11条第1項に定める「リクナビ プライバシーポリシー」の定義に従います。以下同じ)および資格・経験・属性等の就職活動のために必要な情報(本サービスにおいて提供されるアセスメントテスト、アンケート等の結果およびそれらを特定の企業に対して送信する等の本サービスの利用履歴を含み、以下総じて「活動情報」といいます。)を登録(以下「会員登録」といいます。)し、リクルートがこれを承認した者(以下「会員」といいます。)をいいます。

インターンシップとキャリアを考えるサイトだから既卒者も使っていいよ、という感じでしょうか。12月以降は新卒限定になるのかどうかは不明ですが……。

続いてマイナビリクナビと抜きつ抜かれつの規模です。

マイナビ2013 利用規約(一部抜粋して引用)
◆第2条(マイナビ2013の利用)
1.マイナビ2013の会員(以下「会員」といいます)とは、利用者のうち、就職活動を行う2013年卒業予定の大学・大学院・短大・高専・専門学校の学生、または卒業後も就職活動を継続中の大学・大学院・短大・高専・専門学校の既卒者で、会員の個人を特定できる項目(以下「個人情報」といいます)及び就職志向、資格、経験、属性などの就職活動のために必要な情報(以下「活動情報」といいます)をマイナビ2013に登録し、弊社がこれを承認した方を指します。

こちらも既卒者でも使っていいですよ、という規約になっていますね。「卒業後も就職活動を継続中」ということは、職歴ありは対象外ということでしょうか。

ディスコ社の運営する日経就職ナビ。毎年日経の全面広告で数ページにわたって人気企業ランキングをやっていますね。

日経就職ナビ 2013年度版 正式会員」会員登録規約(一部抜粋して引用)
■第2条 会員
日経就職ナビ2013」会員(以下「会員」といいます)とは、2012年4月以降卒業予定の就職活動を行う大学生・大学院生・短大生・専門学校生及び大学・大学院・短大・専門学校を2009年4月〜2012年3月に卒業した、または卒業する方(就労経験のある方を含む)が日経HR(ディスコ経由等を含む)に会員登録を申し込み、日経HRがこれを承認した方を指します。会員へのサービス期間は、2011年6月1日〜2013年3月末(予定)とします。但し、プレサービス期間は一部の機能が利用できない場合があります。なお、2013年4月以降卒業予定の会員は、「日経就職ナビ2013」での利用できる機能に制限がある場合がございます。また、引き続き「日経就職ナビ2014」(2012年6月〜2014年3月末を予定)をご利用いただくことができます。

こちらはハッキリと「就労経験のある方を含む」としています。ただし既卒者の範囲は狭くなっている模様。

  • [en]学生の就職情報

続いてエン・ジャパン社。規模は前3社と比べると小さめです。

[en]学生の就職情報 会員規約(一部抜粋して引用)
●第2条(会員)
1). [en]学生の就職情報会員(以下「会員」といいます)とは、2013年3月以降に卒業予定の大学院・大学・高専・短大・専門学校の学生、または、2010年3月〜2012年3月に卒業した既卒者で、[en]学生の就職情報に個人情報および志望業界・志望職種・経験・資格などの就職活動のために必要な情報を登録し、エン・ジャパンがこれを承認した方をいいます。会員へのサービスの利用可能期間は、2011年6月1日から2013年3月末日まで(予定)とします。

日経より更に既卒者の定義が狭まったように見えますが、実際2009年9月卒が含まれていないだけ。

  • ジョブウェブ

『<就活>廃止論』で一躍有名となった佐藤社長のジョブウェブ。厳密には就活情報サイトではないかもしれませんが、少し興味深かったので掲載。

<ジョブウェブサービス利用規約>2004年8月23日更新版(一部抜粋して引用)
第3条(会員の登録と取り消し)
1.会員とは、本規約を承認し、かつジョブウェブが会員への加入を承認した者で、本サービスを利用する個人をいいます。

新卒だとか既卒だとか、一切の指定がありません。「2004年8月23日更新版」ということで、随分前から「新卒・既卒問わず」のスタンスなのでしょうか。ちなみに登録時に卒業年が入力できますが、そこでは「2000年3月以前」から「2017年9月」まで選択できました。

  • ブンナビ!

こちらもちょっと特異ですが文化放送就職ナビ。

ブンナビ!利用規約(一部抜粋して引用)
第2条 (会員)
1.ブンナビ!会員(以下「会員」といいます)は、大学・大学院・短期大学に在籍する学生で、ブンナビ!に会員個人を特定できる氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、学校名等の項目(以下「個人情報」といいます)を登録し、弊社がこれを承認した者をいいます。登録および承認後、会員は会員サービスを利用できるものとします。

こちらは一転「在籍する学生」という指定。既卒者対応はないということでしょうか。

最後に学情ナビ。モバ情、と銘打って携帯での情報提供を売ってきたようですがスマフォの浸透で今後どうなるか。

学情ナビ 会員規約
◆第2条(会員登録・退会)
1. 本サービスを利用できる会員(以下「会員」という)は、就職活動を行う学生で、かつ弊社が会員の個人を特定するために弊社が求める個人情報(「個人情報」の定義は、本規約末尾にある「個人情報の取り扱いについて」をご確認ください)項目および志望業界・志望職種・資格などの就職活動のために必要な情報を本サービスに登録し、弊社がこれを承認した方とします。

こちらも「就職活動を行う学生」とありますので新卒限定ということでしょうか。

  • まとめました

なんというか長くなりすぎましたので、表にまとめました。



個人的には、企業によっては「既卒募集するには別途既卒サイトに登録しなければならなくてお金かかるから仕方なく新卒一括採用している」という所もあるのでは、そうでなくとも新卒用と既卒用に分かれていなければ、新卒既卒問わない採用を行う企業も増えるのでは、と思ってます。
私は、就活情報サイト主導で「新卒・既卒の壁」をぶち抜いてくれることを期待しています。そのチカラを就活情報サイト各社は持っている、そう思うのです。


就活早期化など含めた就活諸問題、震災前はあれほど世間を騒がせていたというのに震災後めっきり話題にのぼらなくなりました。とはいえ大学生の卒業・就職活動の時期は待ったなしでやってきます。次の大きな動きとしては、各社プレサイトから正式サイトに移行する12月でしょうか。その頃の各社の動きにも注目したいところです。