CDが売れない原因を考える

CDが売れない。ここ数年CDの売り上げが落ちてきているということはネギま!のCDの話をしたときにも軽く触れたかと思うのですがそれをもう少し具体的に考えてみます。

オリコンのランキングによると1位のCDですら売り上げ3万枚に達しなかった週があったとのこと。水樹奈々が初登場2位となったことやハロプロのアーティストがとても久しぶりに1位を獲得したことも相まって各所のblog等にも取り上げられ話題となりました。

さてCDが売れなくなった理由を考えてみると直接的にこれ、という原因は掴めませんが色々原因はあるように思えます。

まず原因その1として音楽CDの高さ。1枚のCDが1000円。これを高いと見るか安いと見るかというのはまた別の問題ですが基本的に値下げがされないもので原則定価売り。本が売れない、という現状と似たようなものを感じます。

原因その2は他の娯楽が増えたこと。ゲームにテレビにインターネット、本っていっても漫画とかライトノベルとか含めて大量刊行で週刊誌や月刊誌も相当数出回っていますよね。娯楽施設もとても多くなって結果として音楽CDを買う、という選択をする人が減ったことも一因にはあるかも。

原因その3はレンタルショップの経営規模拡大。買うほどでもないCDは適時借りてテープなりにダビングをして楽しむ、よって買う人間が減った、という考え方。一見すると的を射ているようにも見えるのですがその実CDレンタルという業種自体いささか尻つぼみ感が漂っているので直接的には原因とは言い難い面もあります。

このように色々と考えてみてもハッキリと「これの対策をすればCDの売り上げは伸びる」というものは出てきません。むしろこれからは「CDが売れない原因」を考えるのではなくて「いかにしてCDを売るか」を考える時代かも。ネギま!のCDの際に軽く触れたように、一部のファンが欲しがるような特典を付けるとか、CDの単価を安くする(もしくは安くできるような努力をする)、とか。プロモーションの方法も固定概念にとらわれないものを考える必要もありそう。

CDが売れない原因を考える、という行為はあくまで受け手の人間がするべきことで、売る側の人間はその先のことを考えていかないと対策が後手後手にまわり、とてもじゃないが現状は打破できないように思えます。