埼玉大学推理小説研究会推理劇第七弾「誰がために銃声は鳴る」

オリジナル推理劇の第七弾。いやー毎度毎度ですが楽しませてもらいました。とりあえず場面設定などを紹介。再演あるかもしれないのでネタバレはなしということで一つ。
舞台はとある美術館。背面が断崖絶壁で海なので裏口はあるけどそこからは逃げられんよー的な。そこに高額の美術品を人質(物質?)にして立てこもり以前捕まえられた仲間の釈放を求める犯人グループ四人組。それをいかにお縄にしようかと画策する警察。そこで起こる事件とは……?
さて今回どこがとは言いませんがちょっと趣向が違ったんですよ。それがどこかというのはまたネタバレになっちゃうので書けませんがそのせいもあってか例年より難易度はやさしめ。聞く話によると正答率は5割程度だったそうな。ミステリをよく読む方にとってはちと物足りない難易度だったのかもしれません。かくいう私には難易度的には普通だったかなーと。
今回良かった点は特に役者。前川君は流石といったところですし新人の方もかなり頑張ってました。これなら来年以降も安心ですね。また場面転換を舞台ニ分割で表現しているという点はなかなか考えましたね。役者が幕の操作をするのではなく幕係を用意して操作させるほうがテンポはよくなってなおよし、だったかも。
見る側からして気になったのは全体的なテンポの悪さかな。元会長が凄いテンポ良く台詞喋る方だったのでそれと比べてしまうとやはり辛い。とはいえ前川君のそれは元会長のそれに通じるところがありそうな予感なので次回公演の彼は特に注目です。
トリック周辺に関して……はネタバレになるからあまり言いたくないなー。一応ミス研の皆様にはこう思ったよ的なことを伝えてはあります。伏字で書くと○○○○○を○○○○あとの○○はどうしたんだろうとか○○であると○○する根拠が薄いなぁとかそもそも○○○○○で○○○○○する必要がなくなっちゃうなーとか。私からしてみればライトノベルチックなミステリって好きなんですがちとミステリ側の比率が低くなっちゃったかなーと思います。ともあれラス付近では不覚にもグッときてしまいましたよ。流石埼大ミス研。エンタメ性は相変わらずでした。
本家に書くつもりがこっちに書いちゃいました。時間がないもので。伏字部分に関しては会員の方から流れていくでしょう。

そういえば話は変わりますが再演の話が出ているみたいですね。「Shake」とか「林檎とチェスと吹雪と悪魔」とか。当時のキャストは揃わないので新キャスト、新スタッフで。「Shake」は確か脚本に色々修正や追加をするとかいう話も出てます。個人的に思いいれのある作品なので是非再演の際にはまた埼大へと足を運んでみたいなと思ってます。

結果? 外れました。○○だと断定する要素がなかったので採点基準の片方が書けませんでした。というわけで「現場不在証明」から数えて2勝2敗ですかね。

よし、悪いと思ったところは全部書いた。書いた以外の部分はいいトコだった、ということで一つ。