分け隔てなく接せよ

世の中における勝ち組・負け組というものは得てして当てにならないものです。
例えば給料の安いサラリーマンなんぞやっている私は高給もらえる官僚なぞと比べれば負け組です。
ですが定職を持っていて暦通りの休みがもらえ、ボーナスも普通に出る辺りを見れば
アルバイトで生計を立てている方と比べて勝ち組とも言えるかもしれません。
人によっては平日に休みが取れるアルバイトのほうが、と思うかもしれません。


結局のところ勝ち組やら負け組やらというのは主観でしかなく、
大抵は世間の目やメディアの力によって生み出された偏見なのです。
客観的に見て勝ち組とか負け組ってのは一握り。
それ以外の人は勝ちも負けもない、言ってみれば「分け組」なのです。


日本人の皆様は特に謙遜が強いようで自ら進んで負け組を名乗ろうとします。
最近ではゆとり教育などのせいか勝ち負けを作らない公教育であふれていますが
その反動で優劣をつけることが新鮮で刺激的なものと感じるようになったのでしょうか。


「将来に不安」とか「年収○○○万円」とか「いい歳して独身」とか「パラサイトシングル」とかいろいろ煽られる昨今。
自分から「負け組」と卑下する必要はありません。
むしろ自ら進んで負けてはいけないのです。
自ら進んで負けを名乗って心を病んでしまっても何の得にもなりません。
こんな時代だからこそむしろ積極的に「分け組」と名乗ろうではありませんか。




追記。
「自分は勝ち組だ!」という方はそのまま勝ち組を名乗ったほうがいいです。
主観的な話ですが勝ち組を名乗れるほど人生楽しんでいるならそれこそ本当の意味での勝ち組なのかもしれません。