Roman / Sound Horizon

というわけで前述のRoman感想。


朝と夜の物語。
生まれてくる朝と死んでいく夜のRomanに関するTrack1。
これは一通り最後まで聴いた後にもう一度聴くと素敵なトラック。
なんと7分半あるんです。そりゃカラオケも大変だ。
しかしてサンホラの場合この程度ちょっぴり長い程度です。
「胡散臭い」じまんぐ氏の語りも圧倒的な存在感ですね。


焔。
若本ナレーションなTrack2。
久々に真面目な若本ボイスを聴いた気がしますが気のせいではないはず。
他には特筆すべき点はありません(ぇー


見えざる腕。
Track3。これも7分あります。
おそらくRomanで最も曲調変化が激しい1曲。
サンホラの曲は「少年は剣を」からしか知らないんですが
ここまで1曲の中でコロコロと曲調変えるのも珍しい。
1曲の中でちょっとしたミュージカルになってる感じです。
なるほどこれがサンホラか、と。


呪われし宝石。
若本が祝ってやる、なTrack4。
なんというか若本の印象が強くて……。
倫理の壁には穴が開くのが今の世の中です。


星屑の革紐。
小さな姉と革紐大きな妹のTrack5。綺麗な曲。
最初歌詞見ないで聴いたんで何事かと思ったら妹は犬でした。


緋色の風車。
曲調は美しいけど歌詞は決して美しくないTrack6。
マキシの時とはナレーションとか一部変わってます。
最初にこれ聴いたときに何となく音ゲっぽいなーと思いましたね。
そういえば他の曲にもちらほらと音ゲ栄えするようなフレーズが。
ポップン辺りで書き下ろすのは如何か、といっても上限2分ではムリか。


天使の彫像。
じまんぐ氏ボーカルなのに意外と胡散臭くなかったTrack7。
このアルバムの曲全てに云えることですが、他の曲を匂わせる
表現やら単語やらを入れることが多いこと多いこと。
この曲では分かりやすいところで「風車」やら「宝石」やら「焔」やら。
それぞれ対応する曲を聴いた後に聴くとまた違った印象・味わいが出てきて
それがまた面白いものなのです。


美しきもの。
珍しくナレーションが少なめで驚かされるTrack8。
また珍しく一般的な歌の体裁してます。
イントロ→Aメロ2回→Bメロ1回→サビ→間奏、
そしてまたAメロ2回→Bメロ1回→サビ→間奏。
そしてCメロがあってサビ。
この間一切ナレーションが無いのが逆に異質なものに見えてくるサンホラの不思議。


歓びと哀しみの葡萄酒。
結婚は人生の墓場です(違)、Track9。
このアルバム、全体的に「生」は生臭く「死」は美しく描かれてますね。
葡萄酒ですし。むわっとします。私はどちらかというと赤が好きです。


黄昏の賢者。
全てを纏め上げるTrack10。
ナレーションが秀逸。
「君の 話し相手になりたい」はもはや胡散臭すぎて名言ですし
「君と別れてから今日で丁度一週間、
時間にして168時間、分にして10080分、秒にして604800秒……
と言っている間にも23秒が過ぎてしまった」
なんてゾクゾクしますな。カラオケで歌い上げてヤリタイゼ。
あとこの曲は色々と種明かしになってます。
全ての曲のタイトルがこの曲に集約しているのがポイント。
そこにある11文字の伝言が終わりの始まりだったりします。


11文字の伝言。
一応エンディングっぽいTrack11。
0302・0101・1001・0304・0502・0105・0501・0902・0501・0301・0102。
ここは歌われていませんがボーナストラックとして
正しく歌詞が入っているバージョンも存在します。
ラストのほうで『朝と夜の物語』のメロディを入れてくる辺り
エンディングっぽいですよね?*1
この曲のラストのピアノソロはプッツリ切れていますが
『朝と夜の物語』の最初のピアノソロとピッタリ合わさります。
よって終わりであり始まりでもあるのかもしれません。嘘です。


truemessage。
11文字の伝言。伝言は平仮名で11文字。
ファイル名はアルファベットにして11文字。
私でよければ君の話し相手になりたい。
閑話休題、この曲は『11文字の伝言』の11文字の伝言部分(ややこしい)に
正しく歌詞が入っているバージョンです。それ以外は全く一緒。
でも個人的にはここは濁しているほうが趣があるような気がします。


yaneuraroman。
11文字の伝言から繋がるもうひとつの物語。
伝言はやはり平仮名で11文字。ファイル名はアルファベットにして11文字。
私でよければ君の話し相手になりたい。
一応ボーナストラックですので伏せておきますが
この伝言に辿り着いたときビビったのは内緒。
まさに生と死を廻る旅に相応しいニクい演出ですわね。
というか「『伝言』の真意」がこれだったら怖いなぁ、とか思ってしまいます。



これはお歌のアルバムじゃないよね。ちょっとしたミュージカルだ。
全曲プロモで見たいなぁ、なんて(DVD買えってか)。

*1:OP曲をEDに持ってくるのはアニメの最終回によくある手法