教育改革

例えば現在の学級崩壊の原因が教師の質の低下にあるとします。
では教師の質を上げるためにしなければならないことは何かと考えて
教師を作る場所、すなわち大学の教員養成の現場を変えていこうとするわけです。
教員免許を更新制にして定期的に研修をうけさせるとか。
教員養成課程の認定を見直して免許を与えるための要件を変えてみるとか。


これで本当に教師の質は向上するのかといったら……私は正直難しいと思ってます。
少なからず数年は「こんな教育改革意味あるの?」という事態になると思います。


というのも教師の質の低下を招いた原因は決して大学教育だけではないと。
それ以前の高校教育、中学教育、小学校教育、保育園や幼稚園での教育での教育にも問題はあるでしょう。
更に学校以外の教育、つまり各家庭の教育にも問題はあると思います。
(私はむしろそっちのが大きいと思っています)
ならそこまで遡ると「改革された教育を受けた子ども」が教師になるのは何年後なのか。
それ以前として各家庭を持つはずの「親」への教育を学校がしなければならない、とか考えると
「改革された教育を受けた子ども」が「親」になって子どもを生み、
「改革された教育を受けた子どもが親になって生んだ子ども」が教師になるのは何年後なのか。


卵が先か鶏が先か、じゃないですが考えだすとこんな具合に堂々巡りですのでこの辺でやめておきますが
そんなこんなで「教育改革」がめにみえた成果を上げるまでには相当の時間がかかると思います。
よって「変える勇気」も必要ですが時には「変えない勇気」も見せて欲しいものです。
ゆとり教育とか今じゃ「弊害」しか取り上げられていなかったり既にやめちゃうところも出ているようですが
ゆとり教育作ったほうも批判するほうももう少し色々考えてからのほうが良かったんじゃないかなーなんて。


まあ、きっと、色々あるんですよね、色々と。