道路工事と事務屋堕落のシナリオの関係

現在の日本の道路事情と高速道路建設計画を鑑みるに、もう国の借金なんて絶対に返せる額ではないので自分が生きているうちにパーっとお金使って問題は丸投げしときゃいいや、といった思惑が見え隠れ。道路は相当な勢いで無駄金だけど選挙で負けちゃうから削るわけにはできない、といった具合か。国民からまきあげた税金を、自身が議員になって金を儲けるための道具にしているようにさえ見えてくるこの現状は相当に「異常」なように見えて実はそうとも言い切れないのです。これが人事に流動性がある職場の問題点のひとつ。
会社などの組織では異動というものがよくありますが、事務屋の場合一生同じポスト同じ部課で働き続けるということは正直申しますとありえないのです。世の中にはいろいろな人間がいますので当然会社のために身を粉にして働く人もいればなるべく楽して給料だけもらえりゃそれでいいという人もいます。その後者のような会社にとってマイナスとなる人間は「自分が楽ならそれでいい」といった具合に後任者のことも考えず仕事を残し、引継ぎもせず去っていくのです。そうすると次の人が大変……かと思ったらやっぱり楽したいからギリギリ自分の責任問題にならない程度にお茶を濁しつつ異動を待つわけで。その繰り返しで仕事内容が滅茶苦茶になって取り返しのつかないことになる、というのが少しでも事務屋をかじったことがある人間なら容易に想像できる堕落のシナリオ。ちなみにその流れは行政も一緒かと思われます。

あ、ちなみに人事異動が無いほうがいい、というわけじゃないです。それこそ「別問題」なのです。