林檎とチェスと吹雪と悪魔(再)

再演なので(再)とつけてみたのですがどうでしょう。といいつつ文章がまとまっていないので感想その他はまた次回更新時にて。

というわけで林檎とチェスと吹雪と悪魔の再演なのでした。適時id:xisaiさんと金ラメタキシードさんとウェアハウス埼大で集合。適時麻雀などやりながら時間を潰し、いい頃合になったところで会場入りです。
さて本作は吹雪の山荘に閉じ込められたミス研メンバーが阿鼻叫喚の地獄絵図、という犯人当て推理劇をやろうとするのだが、という推理劇。つまり劇中劇モノ。
前回の公演では林檎とチェスとバナナと悪魔、といわれるほどに裏テーマである「バナナ」の存在が光っていましたが今回はキャスト変更によりそれが不可能に。それでも劇中に5本のバナナを平らげる辺りは流石の一言です。
役者の中で特に光った活躍を見せているのは相変わらず峻君なのですが、それ以上に今回はセンセイのキャラ立ち具合が素晴らしかったです。言ってしまえば筧系。なかなかに舞台栄えする男です。
内容はネタばれ含むなのでとりあえず触れないでおくとして、気になったのは音響・照明関連のこと。この辺はいくらでもなんとでもなると思うので放置しつつ。それから動き。全体的に動かない。バナナが無くなったせいで余計に動かない。下手に動きすぎてもトリック等と関係のないところに目を奪われてしまう危険性はあるとは思うのですがそれでも不自然に止まってしまっていたような印象を受けました。

ともあれ私にとっては色々と(埼大ミス研推理劇の中ではおそらく一番)深い思い出のある作品であるゆえに見ている側としはやや感慨深いモノがありつつも音響もっと頑張れと思ってしまうのです(ならお前がやればよかったじゃないか、というツッコミはなしで。色々事情があったのよ)。


そういえばミス研の舞台って何回目がなに、というのが公式に載ってませんね。ちょいとまとめてみますか。

第1弾 プレイヤー
はて、表記はこれでいいのでしょうか。ミス研の脚本を同じ埼大の某演劇サークル(某になっていないのは仕様)が演じた作品。私は見たことがないのですがどんなもんなんでしょ?

第2弾 現場不在証明
ビデオを使い、ロケをした上でそれを劇中で使用する、というタイプの推理劇。ここからミス研のメンバーが役者を務めるようになる。

第3弾 Shake!
2001年11月公演。シェイク。つまりは推理バー。自らバーを運営しつつそのバー自体を推理劇に使用するというこれまた前代未聞の作品。第1弾をのぞけば規模・演出・舞台設定はミス研史上最大。私が唯一最初から最後までお手伝いする形となった作品。なので手前味噌ながら音響には力入ってます。

第4弾 林檎とチェスと吹雪と悪魔
2002年11月公演。通称林チェス。バナナ200本は伝説となり小学生から大人まで大人気となった。ミス研史上おそらく最もバランスのいい作品だったと私は思う。

第5弾 NAGISA -多重人格者は密室殺人の夢を見るか-
2003年春公演。はじめての春公演。普段より舞台規模が小さめであることまで生かした意欲作。

第6弾 Re-play
2003年11月公演。ミス研の推理劇に最近流行りのメフィスト的演出を加えた形が本作。

第7弾 誰がために銃声は鳴る
2004年11月公演。ミス研初の犯人当てではない推理劇。難度は低め設定でエンターテイメント性が高め。

第8弾 林檎とチェスと吹雪と悪魔(再)
2005年春公演。新たなキャストと新たなバナナで帰ってきた林チェス。


はて、何か抜けてる気がしなくもない……。個人的な話をしてしまえば一番再演して欲しいのは現場不在証明だったりする。てかこうやって毎回見ていると役者とかやってみたいと思うな。